『悲しみよ こんにちは』フランソワーズ・サガン

悲しみよ こんにちは (新潮文庫)

悲しみよ こんにちは (新潮文庫)

数年ぶりにまともな文芸作品を読みました。山田詠美氏を通して文芸の世界に入った私にとって大変肌に合う、素晴らしい作品でした。海辺が舞台のドラマといえば『ヴェニスに死す』と『太陽がいっぱい』ですが、本作はそれに並ぶスリリングな美しさ。やっぱり過ちとか悲しみとか喪失とかその類の言葉は快晴の夏の空に相応しい。せっかくなのでジーン・セバーグ主演の映画もチェックしたい。