『今週のモーニング』(2012.42号)

□『モーニング』やめました
今週で『モーニング』定期購読は終了します。理由は単純でつまらなくなったから。『鬼灯の冷徹』『犬神もっこす』のようなイージーな作品が「編集部一押し」とされる一方、『remember』『デラシネマ』のような硬派な作品はスパスパ打ち切りとなるここ半年。どう考えても編集部方針と私の趣味は合いません。週に330円*1なんてほとんど負担にならないし、今でも読み続けたい作品があるのは事実だけれど、苦手な作品がプッシュされる雑誌を買い続けるなんて方針に賛同しているようで嫌じゃない? 近々行われるらしい総選挙における私の一票の価値同様、私の購入する一冊なんて同誌の販売部数から見ればカスのような扱いだと思う。ただ、ほんの少しでもプロテストを示したく購入ストップを決定した次第。
「広く浅く愛されること」「新人発掘」、これが現編集長のテーマだそうで、結構なことだと思う。私が同誌を買い始めたのはまだ『ナースあおい』が連載されていた頃なので3年程前のことだけれど、確かにその方針は徹底されて、当時から現在を比べると、濃いドラマは払拭されライトでイージーな新人さんがたくさんやってきた。本当に結構なことで、さっさと廃刊しちまえと思う。かつては楽しみだった木曜日が今では毎週先輩の説教(島耕作とかね)をくらった後に拙い/青臭い新人公演(これはいっぱいね)の観劇を強いられているようで、実に憂鬱な曜日となってしまった。悲しくて未練はあるけれど(これもいっぱいね)もう付き合えません。という訳で最後のレビュー。さらば愛しの『モーニング』。
□レビュー
『就職難!! ゾンビ取りガール』:面白い。女の子が可愛い。でもやっぱり鬱屈としてて猜疑心に満ちたあの日常描写が読みたいよね。
GIANT KILLING』:今更だけれどこの漫画は椿の成長譚なのかな。彼の煮え切らなさはイライラのもとでもあり魅力でもある。代表できっと変わるんだろうな。
宇宙兄弟』:2chの「モーニング」スレで何故か酷評されているけれど私は大好きです。今週も最高に最高だった。high-lowsに『14才』という名曲があって思わずそれを思い出した。子供の頃の思いをずっと忘れずにいてそれを後輩に語るなんてすっごく素敵なシーンだと思う。
特上カバチ!!』:味方の存在は心強い一方、所詮その人は当事者でないので本人は修復不可能な傷を負ってしまうような。どう解決するんでしょ。あまり引き込まれませんでした。
『ライスショルダー』:武田いいね。典型的な魅力的な脇役。この漫画は野次と脇役が可愛らしくて楽しい。
『社長 島耕作』:「テコラ」にリアルに吹き出した。表紙も相変わらずすげーよな。
鬼灯の冷徹』:先週と同じ
チェーザレ』:ロレンツォ死ぬね。一方メディチ家の危うい新時代の幕開け。あぁ続きを読みたい。
神の雫』:遠峰先生がいらしてたので理解に苦しむ展開を期待してたんだけど、あっさりしたお話でした。
クレムリン』:「各方面に配慮しまくったトーク」はグッときたけど、オチが普通。
『ミタライ』:これ小説もこのオチなの? すげーな、おい。
犬神もっこす』:先週と同じ
『ひらけ駒』:宝ママはエロくて宝くんは可愛い。不健全な楽しい一日でした。
主に泣いてます』:おぉ「ベルばら」だよ、ツネもかっこいいよ。
『東京 ヘビ女物語』:適当にお話作ってませんか? とりとめなさすぎ。

*1:そういえばいつの間にか10円値上げしたよね。こういうのって説明無しで良いの? 昔のrockin'onは一生懸命理由を書いて読者に理解を求めていたよ