『海街diary 陽のあたる坂道』吉田秋生

海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)

海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)

刊行ペースがすげー遅いことで知られる同作、今更ながら買いました。今年の2月に出てたなんて知らなかったよ。
お話の中心は長女の不倫にまつわるエトセトラ。そちらに関して共感するところ何らなしですが、ピンときたのは一年経ってすっかりキャプテンらしくなった風太くん。僕は幼稚園から実は現在まで*1サッカーを続けるスポーツマンなのですが、人の上に立つのって本当に大変だよね。自分にも他人にも厳しくなきゃダメで、「全体にとって今何が必要か」ということをフラットな目で見つめる視点を常に持っていないといけないんだなって思う。部活時代のキャプテンはそんな感じだったし、今の上司もちょっとそういうところがある。彼がかつての「負い目」を立派に克服して成長して行く姿にはグッとくるものがありました。
どうでも良いけど、すずのお母さん、こういう人っているよね。自身の「女」に無自覚に甘え切っている様子には物語に無登場ながらカチンと来ました。ただ、娘たちの言うように「そういう人を好きになったお父さんが悪い」ということなんでしょう。大学のサークル内にも今の会社内にも「何でこんなやつに…?」というような恋愛をしている、というか振り回されている人が散見されますが、恋は盲目というか、中高時代にまともな恋愛経験がない人は20歳を超えてからも変なことになっちゃって大変だなって思います。

*1:会社のサッカー部で頑張ってます!