『キヤノンとカネボウ』横田好太郎

キヤノンとカネボウ (新潮新書)

キヤノンとカネボウ (新潮新書)

書名の二社に勤めた著者の思い出話。すっごくつまんなかったです。カネボウは文系の企業でキヤノンは理系の企業と著者はいう。ただ、恐らく著者の本音は前者は古臭くて後者は開けた企業ということなのだろう。前職へのルサンチマンと現職への*1無批判な礼賛にはうんざり。カネボウが倒産してキヤノンが躍進したまさにその時に出版されたので相当売れたとは思うが、タイトルに引きずられたんじゃないかなと私は思う。新書って軽薄なジャンルになったよなと思わされた一冊だった。

*1:恐らく在職中という事情もあってか