"pacific street"pale fountains

Pacific Street

Pacific Street


夏といえば楽しいメロコアを聴きたくなるようで、そんなことは全くなく、本当はこういった方が肌に合う。夏バテ中だしね*1。個人的にはflipper's guitarの『海へ行くつもりじゃなかった』、strawberry switchbladeの『ふたりのイエスタディ』に並ぶ青春アルバムです。どちらもお気に入りらしいM殿は是非ともチェックを。多分知らないはず。
熱闘甲子園に代表される土臭い青春も私はとっても大好きです。高校時代は冬の選手権まで居座り、最終試合で負けた時には部員皆で号泣し「あぁこりゃ浪人決定だ」と感じ入ったものです。そういえば大学の劇団もそんな雰囲気あったしね。汗と涙と鉄拳制裁。
ただ、私にとっての青春というのは劣等感であり焦燥感であり、つまりはある種の痛みなんだな。嫌悪感ばかりが先立って、掲げる理想を言語化できないあのもどかしさ、思い出すだけで死にたくなってくる。ちなみに青春時代の「青さ」は政治的な意味での「赤さ」と良く似ている気がする。幼稚な高潔さと理想主義。その意味で差別主義的空気を感じる昨今のティーンにはやや違和感、というか隔世の感ありといったところ。ヘーイ、カモーン、ティーンエイジコミュニスト
という訳で、何故だか分からないけれど毎年夏になるとあの頃を思い出す。夏休みという言葉の魔力故か、それとも単なる夏バテか、いずれにせよ夏の夜はいつもこんな曲を聴いて過ごしたくなる。秋は待ち遠しく、同時に夏の終わりは受け入れがたい。30間近の青春だね。
オススメtrack:"thank you"

*1:正確には冷房病