『ブッデンブローグ家の人々』トーマス・マン

ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)

ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)

わたしたちは、あの人この人を思い出し、その人がその後どのように暮らしているだろうかと考え、その人が歩道をもう歩いてはいないし、声がほかの人びとの声にまじって響くこともなくなり、永久に舞台から姿を消してしまい、町の門を出たどこかに埋められているということを、ふと、ふいに思い出す。

夏になると今はもう会えない大好きだった人たちのことを思い出す。お盆は彼らを思い出しながら本書を再読して過ごします。